こんにちは、教室長の本間です。昨日神奈川県内の公立高校入試について、県教育委員会はこれまで共通選抜で実施していた「面接」を、2024年の入試から廃止するとの発表がありました。

2024年入試は現中2生からの適用となるため、中2生以下の生徒は注意が必要です。内容をまとめると

①面接試験が廃止となり、もし面接を実施したい場合は特色検査としての実施となること
②面接試験廃止に伴い、一次選考は内申点＋学力検査（特色検査がある高校は＋特色検査）の総合点で選考すること
③二次選考は学力検査＋3年生次調査書の観点別評価「主体的に学習に取り組む態度」の9科目合計が選考に加わること

この3つが大きく変わる点です。従来の入試では内申点＋学力検査＋面接点の割合が10になるように設定（4:4:2や3:5:2など）されていましたが、2024年以降は各高校によって内申点＋学力検査の割合が10になるように設定できるようになります。現行で横浜翠嵐高校のように2:6:2のような学校はもしかすると内申点2割＋学力検査8割のような設定になるかもしれませんし、白山高校のように現行5:3:2のような学校は逆に面接点8割＋学力検査2割などになるかもしれません。多くの学校は今現在4:4:2なのでそれらの学校のほとんどが5:5になるのか、大きく変わるのか注目です。

次に二次選考についてです。現中２は手元に成績表があると思いますので、そちらの「主体的に学習に取り組む態度」を御覧ください。評価は「A・B・C」の３つのうちのどれかがついていると思いますが、Aが３点、Bが２点、Cが１点で計算します（合計27点満点です）。学校ごとの割合はまだ発表されていませんが、あくまでも二次選考の話しなので一次選考には入りません。この影響により今までの二次選考は内申点が選考に入りませんでしたが、これからは内申点が低い生徒や不登校の生徒には不利になるかもしれないですね。

一次選考？二次選考？なにそれ？という保護者様もいらっしゃると思いますので説明します。誤解しやすいですが、公立高校入試の回数は１回のみです。２回受験できて選考が２回あるという意味ではありません。神奈川県の場合、１回の入試で２回選考が行われます。１回目、つまり１次選考では募集人員の９割を決め、残りの１割を二次選考で決めるという意味です。

大きく変わる神奈川県入試ですが、また新たな発表がありましたらお伝えします。入試や内申点の取り方など、学力面でわからないことがありましたらお気軽にご相談ください！